2017年12月28日更新

2chまとめブログが抱えるリスクと数年後の未来

2chまとめブログは様々なリスクを抱えています。それを理解した上で、素早く回収し、素早く撤退出来るような準備を予め行うべきでしょう。

  • 追加

2chまとめブログが抱えるリスクとは

2chまとめブログは、様々なリスクを抱えた上での運営を行う必要があります。
そのリスクをいくつか紹介します。

大きくわけて、
著作権
・訴訟
・広告
・検索
・興味
・アドブロックの普及

の4つがリスクとして挙げられます。

2chまとめブログの著作権問題とは

5chまとめブログはいくつかの著作権・肖像権問題を抱えています。
・5chの著作権
・一次情報元の著作権
・画像の著作権・肖像権

5chまとめブログは掲示板に書き込まれた内容をコピーして並び替えるものです。

そのため、書き込みがどこかの週刊誌の記事をそのままコピーした物であったり、
写真が、誰かの著作権や肖像権を侵害する場合は、問題となりえます。

これがもし、「引用の範囲内」であれば著作物を引用したとしても、セーフとなりえます。
しかし引用の範囲内となるには、いくつかの要件を満たす必要があります。

 他人の主張や資料等を「引用」する場合の例外です。

【条件】
ア  既に公表されている著作物であること

「公正な慣行」に合致すること

報道、批評、研究などのための「正当な範囲内」であること

引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること

カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること

引用を行う「必然性」があること

「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

出典:www.bunka.go.jp

この中で、やや曖昧な部分がいくつかあります。
「正当な範囲内」「主従関係」「必然性」

これらは、裁判による判断が必要な部分ですが、
ようは、その引用部分を「URL表記」にしても記事として成り立っていればOK、との事だと思って差し支えないでしょう。

例えば、上の引用部分を、
「引用ルールについてはこちら」として、「www.bunka.go.jp」へのリンクへと変換しても、記事を読むことは出来ます。

この点で言うと、5chへ対する著作権に関しては、侵害していると言わざるを得ませんが、
5ch側は、ルールに基づいた運営が出来る場合はまとめ運営を許諾する声明を出しています。

5ちゃんねるまとめブログのルール
引用元スレッドへのリンクを、記事のタイトル下もしくは記事末尾にわかりやすく張ること
a タグで張ること。リンク時に nofollow 属性を付けてはいけません。
【例】
元スレ:https://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1506931622/
上記のリンクの設置や修正は2017年12月31日までに完了してください。以後上記ルール従わないサイトを発見した際には、検索エンジン運営会社に対してDMCA侵害の申し立てを行う他、刑事及び民事による適切な法的対応をとります。
5ちゃんねるまとめブログの禁止事項
5ちゃんねるまとめブログの記事作成において、以下の行為を禁止します。

ステルスマーケティング記事の作成
レス内容の捏造及び改変
ただし、下記の態様による変更に関しては捏造及び改変に当たらないものとします
個人情報や卑猥な単語を伏字にすること
リンク先が公序良俗に反するもしくは個人の肖像権を侵害しかねない場合にその URL を除外すること
ニュース速報(嫌儲)板のスレッド内容をまとめた記事を掲載すること
元スレッドへのリンクを張らずにまとめ記事を掲載すること

出典:www.5ch.net

しかし、この点においては、2ch側と5ch側の争いがあるようで、
いつ変更になってもおかしくない、というのが現状です。

そして、もしかするとこの争いの結果、5chまとめ自体が禁止とされる可能性さえもあります。

週刊誌の記事引用の是非

この点については、週刊誌の引用を従として、その感想が主となる場合があり、著作権違反とは言えない可能性はなくもありません。
私自身は専門家ではありませんので、詳しくは弁護士の方へ聞くべきでしょう。

ただし、過去の事例の一つとして、著作権違反としては認められないものの、不法行為として損害賠償を認めたケースはあります。

また、掲示板の書き込みについては、コメント等も著作権として認められたケースがあります。

つまり、5ch側、また、一次情報元から何らかの不利益を受ける可能性自体は、0ではありません。

訴訟リスクについて

まとめた内容によっては、名誉毀損や偽計業務妨害などの訴訟を起こされる可能性も十分にあります。
最近、「保守速報」に対するヘイトスピーチ問題で、損害賠償が命じられました。
まだ上告する可能性はありますが、まとめただけであっても、それが偏光的なまとめ方であった場合、名誉毀損などを行った主体として認められた判決で、このまま確定した場合は、大きなリスクとなるでしょう。

 ネット上の差別的な投稿を集めて掲載され、名誉を傷つけられたとして在日朝鮮人の女性が、まとめサイト「保守速報」を運営する男性に2200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、大阪地裁であった。森田浩美裁判長は、運営者に名誉毀損(きそん)や差別の目的があったと認定し、200万円の支払いを命じた。

出典:www.asahi.com

 運営者側は「情報の集約に過ぎず違法性はない」と主張していた。しかし判決は、表題の作成や情報量の圧縮で内容を効果的に把握できるようになったと指摘。「2ちゃんねるとは異なる新たな意味合いを有するに至った」とし、引用元の投稿とは別に、憲法13条が認める人格権を侵害したと結論づけた。

出典:www.asahi.com

この点においては、2chまとめサイトがようやく通常のメディアサイトとしてのリテラシーと責任が必要になった裁判として、非常に画期的な判決だったのでは無いでしょうか。
2chまとめサイトは、簡単に運営できてしまい、著作権上はグレーゾーンでのスタートと言うこともあり、
リテラシーの低さが普通のメディアサイトの比では無いくらい目立ちます。

広告問題

まとめサイト自体は、「コピーコンテンツ」であり、記事としての情報は「0」でした。
まとめサイトのような、記事自体が何かを販売する意図を持つ物では無い場合、
SSPやアドセンス等の、自動最適化型の広告で収益を得ます。
アドセンス以外の広告は、正直な所、1段落ち、2段落ちの収益となります。
そのため、まとめブログで効率よく稼ぐならば、アドセンス以外の選択肢は無いとも言えます。

しかし、アドセンスは著作権侵害に対しては広告をある日突然停止してしまう場合があります。

これまでいかにアクセスを稼いできたとしても、突然0になってしまうリスクをはらんでいます。

当然ながら、停止されたならばアドセンス以外の広告で運用を行えば良いのですが、
1万円稼げていたサイトが1000円程度にまで落ちてしまうのがアドセンス以外のSSPの現状です。

検索流入激減リスク

記事を読んでるうちに目に入った広告をクリックしてもらうビジネスモデルでは、アクセス数こそが絶対的な正義です。
そして、アクセス数は、検索エンジンからの流入が多ければ多いほど、収益に繋がります。

しかし、2chまとめブログの記事自体は、そこまで「良質なコンテンツ」と言えません。
そのため、Googleからはいつ非表示とされてもおかしくないコンテンツであると、長年言われ続けています。

もちろん、2chまとめブログはアンテナサイトからの流入がメイン!と主張される方もいるでしょう。
しかし、自サイトの検索が無くなるだけならばまだ、「アンテナサイトからの流入」が見込めますが、
ほとんどのまとめサイトが検索エンジンから排除された場合は、「アンテナからの流入も激減」します。
アンテナサイトへ流入するユーザーは、その前に他のブログに検索エンジンから流入したユーザーか、その前のサイトに直接訪れたユーザーだからです。

排除されてしまえば、今後は既にどこかのサイトの顧客であるユーザーが巡ってくるだけなので、アクセス数はもはやメディアとして成立しない程度に激減するでしょう。

現時点では、まだ平気な部分がありますが、今後、突然検索からの流入が0になる可能性があります。

5chまとめブログへの興味の衰退

10年前程度から流行ってきた5chまとめブログも、今やアクセス数は徐々に減ってきています。
その理由としては、キュレーションサイトの台頭や、現在のメイン客層の高年齢化、若年層の5ch離れなどが挙げられます。

特に、メイン客層の高年齢化と若年層の5ch離れは深刻で、
現在30代以上の方が、掲示板サイト黎明期自体から触れていたインターフェイスに対して、
現在の20代以下の方にとって馴染みがあるのはツイッター等での情報収集です。

「掲示板」という文化が、5ch以外もう殆ど残っていません。(したらば爆さい等はありますが)

もはや、雑誌の投書欄のような存在になりつつあるのが、「掲示板」です。

5chまとめブログは突然死んでしまうかもしれない

上記のいずれか一つでも、被れば、
将来的に、収益として、ほとんどゼロになってしまう可能性をはらんでいる、
比較的不安定な業界が、5chまとめブログです。

いつ潰れてもおかしくないコンテンツ、と言うのが、5chまとめブログの現状です。

3年後を思い描いて運営する必要性

三年後、もしかすると5chまとめブログ自体は無くなっているかもしれない。
その上で、現在何をすべきかを考えて運営をしていくべきでしょう。

例えば、いつ潰れても良いように、5chまとめブログ以外の柱を立ち上げていく事が一番重要では無いでしょうか。
あるいは、5chまとめブログで稼げるだけ稼いで潰れたら潰れたでその時移動する、という方法も良いでしょう。

少なくとも、現時点で、5chまとめブログ一本で生きていく!と始められる方は危険です。
伸びてきた矢先にはしごを外されてしまう可能性が十分にあります。

三年後、あるいはいつ潰れても良いように、新しい柱を築いていく必要があります。

何年も潰れるぞと言われ続けている業界

さて、とは言っても、すぐに潰れることなんて無いでしょう。

何年も潰れるぞと言われながら、今もしぶとく生き残っている業界はおうおうにしてあります。

その一つが「出会い系」です。
今もなお、法律の規制がかかって厳しくなったとしても、無視して、武装して続いている業界です。
CSVと言われる無承諾メール問題なども無視して、
Lineの反映によってキャリアメールの価値がほとんどなくなったにも関わらず、手を変え品を変え続いています。

10年前の時点で、後がないと言われていた業界で、ほとんどの出会い系業者が占いや競馬、広告関係にシフトしていったのですが、最近はむしろ、残った業者は少し元気になってきているかのようにも感じます。

逆に、大きく報道されなくなってきた為に、騙される層はさらに大きく騙されるようになってきているのが現時点での出会い系産業では無いか、と感じます。

なお、残ったのは、もちろん、小さな会社ではなく、大きな会社がほとんどです。
昔のなんでもありの時代は、数人のグループで会社を作って儲ける、というやり方も続いていましたが、
最近ではもうほとんどそうした個人グループは見なくなりました。

まとめの場合も、ヘビーユーザーからいかに広告収益を得るようにしていくか、ということが今後の焦点となってくる事でしょう。
広告単価を上げる方法や、リピート率を上げる方法。
それらを数%では無く、数十倍に上げる事ができた所だけが、数年後生き残ってくる事でしょう。

新しい柱を作り出す方法

いつか突然潰れると仮定した上で、収益源の柱は、複数あるに越したことはありません。
まとめブログの場合は、親和性の高いキュレーションサイトへ移動される企業は多いようですが、
アフィリエイト、キュレーションサイト等の運営ノウハウを身に着けていくことも必要でしょう。

しかし、時間が無い人もいるのでは無いでしょうか。

毎日可処分時間が1〜2時間しか無く、まとめ記事作成に1〜2時間かけてしまっている運営者等は、
新しい柱も無く、まとめ一本で潰れてしまえばゼロになってしまう状態となっているのではないでしょうか。

記事作成に関しては、もし、今後他の柱を用意するのであれば、誰か他の人に任せるか、自動化してしまうべきでしょう。

何故ならば、まとめ記事の作成自体は、新しい柱には何も経験値とならないからです。

5chまとめサイトの運営を、何らかのキャリアとして活かすのであれば、
それは、広告の配置の研究や、コンテンツライターの管理、自サイトへの広告誘導営業等です。

それらのみに時間を傾けることで、他の柱も実は同じことさえしてしまえば運営できる事に気がついてしまいます。

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ユーザー情報ユーザーの紹介

Gmatom 浜田貴朗

2008年よりコミュニティサイトを運営しつつ、効果の高い広告はバナー広告では無く誘導的コンテンツ広告と気付き、コンテンツ作成を手掛ける。 ポイントサイト・キュレーションサイト・動画自動投稿サイトや自動記事作成ツール、自動フォローツール等ツールの開発等、主にウェブ系の業界にて開発・運営を行っています。 V系バーの立ち上げ・ウェブ戦略・立地戦略等飲食店の立ち上げ・運営も携わっていました。

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